焼山~金山 (新潟県 頚城)  2010.8.1




杉野沢橋から焼山(やけやま)~金山(かなやま)


火山活動で1987年から登山禁止が続いていた妙高連山の焼山(やけやま)
2006年12月にその禁止が解除された。

解禁当初は長年の入山禁止で登山道が分かりづらかったり、藪化が進んだりしていたそうだが
最近は地元有志の方々が登山道などの整備を行い、金山との稜線も刈り払いされているとのこと。

ということで、出かけてきた。


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コースは火打山への登山口がある妙高笹ヶ峰の先、真川に架かる杉野沢橋からピストン。

駐車場は杉野沢橋を渡った真川右岸の林道両サイドに10~15台程度のスペースあり。
4時半過ぎ、福島県からいらっしゃったという方と会話をしつつ 身支度を整え先に出発。
真川右岸の広い林道を奥へ進む、
すぐにちょいと広めの駐車スペースがあり行き止まりとなるが道は先に続いている。

右岸側の護岸の上を歩き、すぐに道は河原の中へと消えるが。
この河原の手前から左に入る分岐を見落とし、そのまま河原を進んでしまい道を見失う。
行きつ戻りつ20分ほどタイムロスで仕切りなおし。
(分岐には赤テープが下がっていたのに・・・)

右岸側の登山道、しばらくはブナなどの林の中を行く。

こちらが道を見失っているうちに福島の方が先行されていた。
滝沢を渡った後の登りでまたこちらが先行させていただく。

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道は下草も刈られはっきりしているが、
途中ロープにつかまりながらヘツルようなところもあるので要注意。


そうこうするうちに金山谷、裏金山谷、地獄谷と渡渉がつづく。
今回はダブルストックを頼りに石を飛び越えながら渡ったが、
雨が続いた後などで増水したときは苦労しそうだ。

裏金山谷と本流の合流点。↓
ここは左側の裏金山谷を上流に少し遡る。

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それぞれの渡渉点には赤ペンキマークや赤テープが下がっているので道を見失うことはないだろう。

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地獄谷を越えると徐々に沢から離れ登りになる。
まるで作り物のような鮮やかな色のクルマユリ。

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露でぬれた草をストックで払いながら登ると水場。
小沢の右の斜面から水がしみ出している。
誰がつけたか、イタドリの蛇口。
粋な計らいに元気をもらう。

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水場を過ぎるとつづら折れとなる、一辺の傾斜をゆるくしてあるので歩きやすい。
ズダヤクシュ、マイヅルソウ、白いスミレ、サンカヨウの青い実などが目に付く。
ここは じっくり、じっくり登る。

2000mラインを超えトラバースぎみになったとたん、たくさんの花が目に飛び込んできた。

ここまでは、花が少ないなぁ・・・と思っていただけに一気に周りが明るくなったようだ。

うわ!咲いてる!!と おもわず声が出た ミヤマキンポウゲ。

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岩の隙間にしがみつくように・・・ツガザクラ

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ほとんどの花が終わっていたのに一厘だけ咲いていた サンカヨウ

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花も良いが思わぬ出会いもうれしい
目の前に出てきた警戒心の薄い ウソ。

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花を愛でながら富士見峠。
厚いガスに覆われ展望なし!雨が落ちてこないだけ儲けもの。



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泊岩へはいったん下ってから分岐を登る
途中にはキヌガサソウ、オオサクラソウなど。

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大きな岩を利用した避難小屋。
軽く扉を押したり引いたりしてみたが開かなかったので内部は未確認。

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泊岩からひと登りで森林限界を超え、ザレた登りになる。
展望が無いときは花が楽しみ。

エゾシオガマ

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アキノキリンソウ

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そんな中、5、6m先にライチョウ発見。

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人影のない静かな山での出会いはうれしいね!♪

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目指す山頂はガスの中、岩につけられたマークを頼りに登る。
足元はザレているがルートを見失うことは無い。

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露に濡れる イワツメクサ

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ミヤマコウゾリナ

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ヤマハハコ

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山頂直下、ロープ&鎖の下がる岩を登りきるとようやく山頂がぼんやりと・・・

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ようやく山頂!と思ったところに山頂標識はなく
う~っすらとガスのむこうに山の影らしきものが・・・
それもこちらよりちょっと高そうだ。

ということで、おまけの登り返しで焼山 山頂!!

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一人っきりの山頂でおにぎりをほおばりつつ20分ほど待ったが
ガスが取れる気配なし。火打、妙高、北信の山、北アルプスの峰々・・・
山岳展望は次回の楽しみとして、山頂を後にする。

こちらが下り始めると後続の人たちが登ってきた、
何組かと交差しながら、富士見峠まで戻る。


さぁて、どうする・・・
ガスガスで展望なし、このまま往路を戻るか・・・?
それとも花期待で金山方面まで行ってみるか・・・?

事前の情報では金山までの刈り払いは終わっているとのこと
時間はまだ10時30分。余裕はある。

しばし、思案の後・・・金山に向け一歩踏み出す。
やはりこの稜線 噂には聞いていたが高山植物が豊富である。

シナノナデシコか?

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オオハナウドの群落

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マルバダケブキ

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オタカラコウ

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花は種類ごとに大きな群落をつくり、見ごたえ十分。

花多いところに蝶集まる・・・高山蝶のベニヒカゲ。
長野県では天然記念物に指定されている蝶。

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ニッコウキスゲとウサギギク。

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ヨツバシオガマ

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オオバギボウシ

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クガイソウ

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ときどきガスが薄くなる。

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道は良く刈られている。
作業をされた方々に感謝しながら歩く。

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裏金山は山頂を通らず北側をトラバース。

笹藪もしっかりと刈られてる。ただし濡れたときは滑りやすく
刈り口が竹やりのようになっているので 転んで手でもついたら・・・要注意。

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ニッコウキスゲ
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ハクサンコザクラ

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富士見峠からはだれにも会わず
最後は東側の斜面をトラバースぎみに登り 金山山頂。
山頂でしばし休憩。
天狗原山方面からの人たちがちらほら。

雨飾山方面への道もちょいと覗いてみる。
どこまで刈ってあるかは不明だが、見える範囲では刈り払いが行われている様子。

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帰りもゆっくりと花三昧。

イワハゼ(アカモノ)

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ウサギギクとヨツバシオガマ

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裏金山への道
よく刈られているのが分かる。

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ハクサンフウロ

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イブキトラノオ・・・?

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どっしりとした風格を感じる・・・ミヤマシシウド

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ツボスミレ・・・?

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その他、シナノキンバイ、シモツケソウ、コイワカガミ、チングルマ、キバナノコマノツメ、
トリカブト、クロトウヒレン、オヤマボクチ・・・などなどたっくさん。



富士見峠から金山。往復で約3時間、行ってよかった。
展望がない分、ゆっくりと花を楽しむことができた。



今回はトラバースするように付けられた道が多く、
左足くるぶしの上あたり外側が靴擦れになってしまった。
普段、靴擦れなど起こしたことがないのになぁ・・・

長い行程、かなりくたびれた山行だった。



終始ガスっていたが、雨も降らず、
沢が増水することもなく無事金山まで行ってくることができた。

天狗原方面、雨飾方面への道も気になるなぁ。






*花の名前などはネットで調べていますが間違っている場合は遠慮なくお知らせください。




2010.8.1

焼山 やけやま  2400.3m 
妙高市・糸魚川市

金山 かなやま  2245m 
妙高市・糸魚川市・小谷村

KYAZU単独

杉野沢橋4:35―5:30金山谷―5:50裏金山谷―6:00地獄谷―6:30水場―7:50富士見峠―8:10泊岩―
9:15焼山9:35―10:30富士見峠―11:50金山12:15―13:20富士見峠―14:25水場―14:45地獄谷―
15:00裏金山谷―15:20金山谷―16:15杉野沢橋


地図はクリックで拡大
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この記事へのコメント

  • へ~~~^^!!
    雷鳥が見られるんですね^^
    行ってみたいっすね~!!
    2010年08月05日 21:25
  • ハロー

    KYAZUさんって冒険家のようですね!

    私なんて人の後付いて行くしか能が無いのですが、、、、
    地図やコンパスが使えないとこんな山行きは出来ませんよね~ 尊敬の眼差し

    それに、状況、状況での判断力、、、これが生死を分けることもある訳で、、、

    昨日、今日山好きになったおばさんには、守備範囲外の能力です。
    せめて、連れて行ってくれる人の迷惑にならないように体力と気力を
    身につけたいと思います。

    いつもながらの、美しい花の写真、、、名前も教えて頂いてありがたいです、、、楽しませていただきました。

    雷鳥、びっくりです~
    2010年08月06日 06:54
  • やまがらの母

    地図を見ながらしばし暑さも忘れて楽しませてもらいました。
    笹ヶ峰からのは線のルートを歩かれたのですね
    このルートを日帰りで!
    またぎの世界です!
    有りとあらゆる花が咲いてて、おまけに雷鳥や鳥、珍しい蝶までも。
    いつか私もこの山行記録を見て
    少しでも楽で良いとこ取りのコースを地図を見ながら考えてみます。
    それが又大変楽しい遊びでもあります!
    素晴らしい山行記録を見せて貰いありがとうございました。
    2010年08月07日 13:58
  • KYAZU

    <葵 様>
    北アルプスなどから比べたら出会う確率は低いかもしてませんが、ぜひお出かけしてみてください。
    花も良いですよ。

    2010年08月08日 20:55
  • KYAZU

    <ハロー様>
    今回のコースは道もしっかりしていたので、冒険家だなんて、とてもとても・・・刈り払いの方々に感謝でした。
    ただし、金山往復をプラスしたので行動時間は長くなり、下りではかなりくたびれました^^;

    ハローさんはいつもグループなんですか?山に行かれるようになってどれくらいですか?

    花の名前は間違っていることもありますので要注意ですよ(笑)

    いつもありがとうございます。
    2010年08月08日 21:07
  • KYAZU

    <やまがらの母様>
    このルートは地元の方々が刈り払いしているので破線ではありますが、かなり整備が進んでいます。
    焼山~金山、雨飾などの縦走も可能です。ただし途中に小屋が無いのでロング縦走のときはテント泊となりますが・・・
    それもまた楽しそうなのでいずれ計画したいと思います。

    地図を見ながら机上登山・・・大人の楽しみですね(^o^)
    2010年08月08日 21:16
  • テントミータカ

    今年の課題、杉野沢橋からの焼山!。早速、8/7-8富士見峠テント泊で行ってきました。初夏の花~ミヤマアキノキリンソウといった盛夏の花まで、沢山花がありましたね。オオサクラソウ綺麗でした。泊岩の扉、強めに叩くと・・・開きました(湿気が多そうです)。
     山中泊、蚊取り線香が必須ですね(忘れて大変でした・笑)。残る課題は金山~雨飾間の踏破で(来年かな?)。
     金山までは足が伸びませんでしたが、藪漕いで「裏金山」山頂を踏んできました。花一杯で良い稜線ですね。雷鳥は・・・見られませんでした、残念。
    2010年08月08日 21:26
  • KYAZU

    <テントミータカ様>
    泊岩・・・強めでしたか!
    避難するつもりが無かったのでちょっと優しかったかも・・・。

    富士見峠付近の虫のことを記事中に記しませんで失礼しました、
    ごめんなさいm(_ _)m
    裏金山・・・流石!!
    金山~雨飾間、かなり気になりますね!秋の紅葉シーズンか、来シーズンの花の時期にでもぜひ訪れてみたいものです。
    2010年08月09日 19:43